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チームビルディングとは?目的、効果、事例まで一挙公開

チームビルディングとは?目的、効果、事例まで全公開

【チームビルディング大百科について】
コミュニケーション面で課題を抱えている企業は多く、それを解決するべく多くの企業が「チームビルディング」に注目しています。
チームビルディング大百科ではわくわくするようなチームビルディンの手法(アクティビティ)についてご紹介しています!

参加者全員が楽しめ、相互理解が深まる
「料理deチームビルディング」サービススタートしました!

こんにちは、チームビルディング大百科編集部です。
普段チームビルディングのアクティビティ提案をしておりますが、今回は
「チームビルディングは必要なのか」
「よく言葉は聞くけど具体的にどんな効果があるの?」
「部署で開催してみたいが、どのような内容にすれば良いか分からない」
とお思いの方々の疑問を網羅的に解決できるように内容をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

■目次
1. チームビルディングとは?目的や必要とされる背景
2. チームを成立させるために必要な3要素 
3. チームビルディングの効果・メリット 
4. タックマンモデル(5段階プロセス)と段階別に有効なゲーム・ワークショップ事例 
 ・タックマンモデルとは
 ・形成期におすすめのチームビルディングアクティビティ
 ・混乱期におすすめのチームビルディングアクティビティ
5. チームビルディングを学べる&実践に役立てる本
 ・宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話 
 ・C3チームビルディング 
 ・15分でチームワークを高めるゲーム39
 ・そのまま使える オンラインの“場づくり”アイデア帳 会社でも学校でもアレンジ自在な30パター
6. チームビルディングとは?企業で取り組んで成果を上げよう!まとめ

チームビルディングとは?目的や必要とされる背景

近年注目が集まっているチームビルディングですが、どういったものなのでしょうか。まず初めに、意味と目的について解説させていただき、その後チームビルディングが組織に必要とされる背景をご紹介いたします。

意味と目的について

チームビルディングとは組織開発の1つであり、メンバーの能力や経験を最大限に引き出し、高いパフォーマンスを発揮できる組織を作ることです。チームビルディング対象となるのは、マネジメントする側から若手まで、企業に所属する人全てが対象です。また、個々の成長を促進させ、より良いチームにするための研修やメンバー同士のコミュニケーションを図る具体的な方法も含めてチームビルディングと呼ぶことがあります。
ここで分かる通り、チームビルディングでは何よりも「人財を活かすこと」に焦点を当てています。
チームビルディングの手法としてゲームやワークショップを用いる事が多いですが、こういった取り組みの中でメンバーの能力や強みを知り、理解し合い、それを業務で実践することで組織の目標を達成できる仕組みを築きます。つまり、チームビルディングの目的は、チームメンバーの結束力を高め、コミュニケーションを促進し、生産性を向上させることといえるでしょう。

チームビルディングが必要とされる組織背景

現代は、IT技術の進歩やサービスの発展と共に需要も目まぐるしく変化する時代です。そのため、既存の価値観やビジネスモデルの在り方が通用しなくなっていることを意味しています。
では、企業においてはどのような対策が必要なのでしょうか。それは、既存のビジネスモデルに捉われず、互いの多様性を認め合える柔軟な思考を持つ人材を育てることです。常に新鮮な風を吹き込み、臨機応変に適応できる組織づくりに取り組むことが求められています。
そこで「チームビルディング」という考え方が注目されました。個人では達成できないことでも価値観や能力の違うメンバーが集まり協力関係を最大化できていれば、変わりゆく商品やサービスの情報を敏感に察知し共有でき、イノベーションが生まれる確率も格段に上がります。

チームを成立させるために必要な3要素

組織開発延いてはチームビルディングを行う際には、「バーナード組織の3要素」がポイントになってきます。バーナード組織の3要素とはアメリカの経営学者チェスター・バーナードが提唱した組織が成立するための3つの条件のことです。3つの条件が何かというと、「 コミュニケーション」「貢献意欲」「共通目的」です。

①コミュニケーション

組織をより良くするためには、メンバー同士のコミュニケーションが必要不可欠です。対話が不足しているチームは、情報共有が十分にできておらず、業務が滞り生産性が悪化します。時には問題が発生した際に対応が遅くなり、会社の評判が落ちて業績に悪影響を及ぼしかねません。
一方、コミュニケーションが円滑な職場であれば、メンバー間で信頼が生まれ、人間関係も良好に保てます。上司は部下の進捗状況だけでなく、能力や適性を把握することで最適な人材配置が可能です。役職や年齢に捉われずに風通しの良いフラットな人間関係が築けていれば、何かトラブルが発生してもすぐに回りに相談でき、軌道修正することが可能です。

②貢献意欲

貢献意欲とは、「組織のために頑張りたい」「協力して目標・目的を達成したい」といった意欲のことです。モチベーションとも言い換えられます。会社に貢献したいという従業員の自発的な意欲が生まれれば、職場の一体感が強まり、職場に活気をもたらします。

③共通目的

最後にご紹介するのが、共通目的です。そもそもチームの目的は何なのか、ゴールがどこなのかをチーム内で理解できていなけれ意味がありません。ベクトルを一致しているチームこそ組織力が高いといえます。

「心理学的経営(大沢 武志(著)」の中でも、
・組織で目標を持っている集団は非常に高い業績が出る
・人ではできないことを成し遂げられるようになる
と研究データを基に述べられています。

チームビルディングによって、共通の目的に対する認識を揃えること、円滑なコミュニケーションをとれること、貢献意欲を高め一体感を強めることが重要であり、この条件が満たされたとき組織を成立させるのです。

チームビルディングの効果・メリット

チームビルディングの効果としては、以下のようなものが挙げられます。

①メンバーのモチベーション向上

チームで目標をクリアしたという成功体験を積ませることで、チームへの想いもさらに強くなり、自信にも繋がります。このことが仕事そのもののモチベーションを高めるとともに、パフォーマンスも向上します。

②コミュニケーション能力の向上 

チームビルディングを行うことでメンバー同士のコミュニケーション量が増えます。性格や価値観の異なるさまざまな相手と情報交換し、意思疎通することで、仕事を円滑に進める術を学べます。

③信頼関係の構築 

前述のとおり、チームビルディングはコミュニケーションを促進する取り組みです。風通しの良い何でも言い合える相談しやすい土壌が作られ、信頼関係も深まります。

④新たなアイデアやイノベーションが生まれる 

通常の業務から離れ、リラックスした中でチームビルディングを行うことで、アイデアが言いやすくなるというメリットがあります。また、チームで意見を述べ合うとことで、一人では想像もつかない新たな発想が生まれます。

⑤ストレス解消 

仕事においてストレスを感じる要因の1位は人間関係です。良好な人間関係を築ければ、心に余裕が生まれ、ストレス軽減にも役立てます。

タックマンモデル(5段階プロセス)と段階別に有効なゲーム・ワークショップ事例

チームビルディングにおける発達段階を示したモデルであるタックマンモデルについてご紹介いたします。

タックマンモデルとは 

タックマンモデルとは

タックマンモデルは、1965年に心理学者のブルース・W・タックマンが提唱した理論です。タックマンモデルは、チームビルディングのプロセスを理解するために非常に役立つ理論といわれ、チームが成長する過程を5つの段階に分けて説明しています。
最初の段階は「形成期(フォーミング)」であり、チームメンバーが集まって初めて知り合う段階です。次に「混乱期(ストーミング)」の段階があり、意見の衝突や意見の相違が現れます。その後、「統一期(ノーミング)」の段階があり、チームメンバーが相互理解を深め、チームとしてのまとまりがでてきます。次に、「機能期(パフォーミング)」の段階があり、チームが最高のパフォーマンスを発揮します。最後に、「散会期(アジョーニング)」はプロジェクトの終了やメンバーの異動や退職により、チームとしての活動が終了する段階のことです。
自分達のチームが今どの段階なのかをあてはめ、現在の問題をクリアにしていくことでチームとして機能し、最高のパフォーマンスができるようになるというものです。
皆さんのチームはどこのフェーズでしょうか。特に5段階の中の「形成期」と「混乱期」でチームビルディングを取り入れることが重要です。そこで、次に形成期と混乱期におすすめのチームビルディング具体例や事例をご紹介します。

形成期におすすめのチームビルディングアクティビティ 

形成期は、チームが作られたばかりで互いに様子見している状態です。この段階では、チームの目標は曖昧でメンバー同士の理解も不十分です。まずは、お互いに楽しく関心を持てるようなゲーム性の高いチームビルディングがおすすめです。

「以心伝心ゲーム」

以心伝心ゲームは意思疎通ゲームともいわれ、お題に対して全員の答えを合わせるゲームです。用意するものは紙とペンのみで、時間も5分~10分でできるため、ちょっとした時間に手軽にできるのが魅力です。

●やり方
・参加者の中から出題者を1人決める
・出題者以外の参加者(回答者)に紙とペンを配布する
・出題者は「○○といえば?」というお題を投げかる
例:「卒業ソングといえば?」「お祭りで食べたい屋台料理は」など
・回答者は周りの方に見えない様に自分の回答を紙に記入する(回答時間は30秒程度)
・出題者が「せーの」と言ったら回答者は一斉に自分の回答を声に出して発表
・全員の回答が一致していたらゲームクリア
・1人でも異なる回答をしていたら、その方の意見を聞いてみましょう(他者がどの様に考えているかを理解しましょう。)
・意見交換が落ち着いたらお題を変えて再チャレンジ
・ゲームをクリアしたら出題者を変えて何度か行う

重要なのは自分の意見はこう!と押し付けるのではなく周りの方々がどう考えてもいるかを推し量り回答を決めることです。
関連記事:「以心伝心ゲーム」で答えを合わせて気持ちもひとつにしよう!

「マシュマロチャレンジ」

マシュマロチャレンジ(別名マシュマロタワー)とは、乾燥パスタ、マスキングテープ、ヒモ、マシュマロ、ハサミを用意し、これらの道具を用いて制限時間内にいかに高い自立式のタワーを建てられるかを競うゲームです。

●やり方
・4人1チーム
・制限時間は作戦タイムも含めて18分間
・自立可能で出来るだけ高いタワーを立てること(テープで足場を固定してはいけない)
・立てたタワーの上にマシュマロを置くこと(パスタに刺してもOK)
・パスタやテープ、ヒモを切ったり貼ったりするのはOK(マシュマロは切ってはいけない)
・高さを計測している最中もタワーは自立していなければならない

マシュマロチャレンジは限られた時間と資源の中で如何にして高い目標を達成するかというゲームであり、メンバーの素の姿を垣間見ることもできます。その人は何が得意なのか、チームの中ではどういう役割が向いているかなどを深く知ることができます。
関連記事:【チームビルディングにおすすめ】マシュマロチャレンジについて詳しくご紹介!

混乱期におすすめのチームビルディングアクティビティ 

混乱期は意見の衝突が起こりやすくなる時期です。メンバー間で衝突が起きるのは、価値観のズレが大きな原因です。多様な価値観を受け止め、協力関係を強化できるようなワークショップなどがおすすめです。

「料理対決」

混乱期では協力して共通目標を達成したという成功を体験できるワークショップ型チームビルディングがおすすめです。それが料理対決です。一緒にアイデアを出し合い、料理を作ることで社員同士の絆が一層深まります。

●やり方
①料理ができる会場やレンタルキッチンを予約する
②参加者が集まったら幹事からチーム分け、料理のテーマを発表する
③参加者はチームに分かれ、どんな料理を作るのか話し合う
④コンセプトが決まったら、食材の買い出しへ
⑤食材が揃ったら調理スタート!
⑥作り終わったら、各々のチームがどんなコンセプト、工夫をして料理を作ったのか発表する
⑦審査員が試食して、優勝者を決める

料理を通して普段話さない人とも対話を深めるきっかけを作ってくれます。
関連記事:料理対決で盛り上がろう!会社の親睦会をより楽しくする秘訣
料理に特化したチームビルディングサービス
「NASAゲーム」

NASAゲームは、チームメンバーとの合意形成を行いながら解決するゲームです。

●内容
月に不時着した宇宙飛行士という設定でゲームを進めます。内容は、320km離れた母船に戻るため手元に残った15のアイテムに各自生存に必要な優先順位をつけ、その後にグループで話し合いを行い、優先順位を決定します。

このゲームは成績を競うことが目的ではありません。合意が得られるように自分の意見を伝えられたか、チームで納得して答えを導き出せたかが重要です。
関連記事:リモートワークこそコンセンサスが重要!オンラインでも出来るNASAゲームとは

チームビルディングを学べる&実践に役立てる本

この記事だけでは分からないさらに踏み込んだ内容でチームビルディングの理解を深めたい方、チームビルディングを実践するのに役立つおすすめの本をご紹介します。

①「宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話 

チームビルディングを学べる本 宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話
出典:Amazon
約20年にわたって、企業、団体、教育、スポーツなどの現場で3000回をも超えるチームビルディングを実施してきた長尾彰さんの著書です。
本書は漫画「宇宙兄弟」を題材に、チームにおいてリーダーは一人ではないということ、そして、それぞれが自分の強みを活かしたスタイルで状況に応じてチームをリードする方法を解説しています。
宇宙兄弟に登場するキャラクターを4タイプに分類したチェックシートが用意され、読者が4つのスタイルのリーダーのうちどのタイプなのかを概括的に当てはめることができます自分が今どの状況でどのように仲間とコミュニケーションを取っていけば良いのか、その道筋のヒントを示してくれます。
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②C3チームビルディング

チームビルディングを学べる本 C3チームビルディング
出典:Amazon
著者は元プロ野球選手でアメリカン・メジャーリーグベースボールの球団と長年に関わってきた小島圭市氏です。本書では、スポーツ心理学の見地から、チームビルディングやリーダーに欠かせない要素、スポーツ心理学を用いたコーチングによる組織の構築について、具体的な手法などについて述べられています。スポーツに限らず、一般企業の組織構築においても通じる内容です。
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③「15分でチームワークを高めるゲーム39」 

チームビルディングの実践に役立つ本 15分でチームワークを高めるゲーム39
出典:Amazon
チームとして団結するためには、信頼関係を築かなければなりません。しかし、忙しいマネジャーの方は実際ににかけられる時間は限られています。
そこで、本書にはそうしたチームワークづくりにおいて有効なゲームが掲載されています。「初対面のメンバーが親しくなるゲーム」「チームが盛り上がって活性化するゲーム」「チームに交渉力・創造力がつくゲーム」「変化に負けないチームをつくるゲーム」の4カテゴリー、全39種類のゲームを収録されています。ゲームを成功させるための手順や、問題が起こったときの対策についてもページを割いています。
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④「そのまま使える オンラインの“場づくり”アイデア帳 会社でも学校でもアレンジ自在な30パターン」 

チームビルディングの実践に役立つ本 そのまま使える オンラインの“場づくり
出典:Amazon
新型コロナウイルスの影響により普及したリモートワークですが、相手の考えていることがいまいち掴めない、なんだかやりにくい、チーム内でのコミュニケーションが上手くとれずメンバーのモチベーションが低下している・・・と悩まれている方は多いと思います。本書は、オンラインのワークショップ、研修、会議、1on1といったシーンで今すぐ使える厳選ネタが詰まっています。具体的な手順を優しく解説されいますので、ワークショップ初心者の方にもおすすめです。
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チームビルディングとは?企業で取り組んで成果を上げよう!まとめ

チームビルディングは、組織を開発するための手法のひとつです。人財を活かすことを重要視し、人材の育成、チームの生産を向上させることを目的として取り組むことが特徴です。
ここでは、
・チームビルディングの意味と目的
・チームビルディングの効果
・チームビルディングが必要とされる背景
・タックマンモデルと「形成期」「混乱期」におすすめのチームビルディングアクティビティ事例
・チームビルディングの理解を深める&実践に役立つ本
をメインにご紹介いたしました。チームビルディングの重要性について理解を深めていただければ幸いです。

ぜひこの記事を参考に、社内でチームビルディングに挑戦してみてください。