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ヴィ―ガンだからこそ楽しめる?「料理でチームビルディング」で多様性尊重しチーム力向上を図る

「料理でチームビルディング」の開催を考えている方の中で、時々耳にするお悩みが 

あります。それは、メンバーの中にヴィ―ガン(ビーガン)の方がいるときです。ヴィ―ガンと聞くと外国人の方のイメージが強いかもしれません。その通り、アメリカではここ数年でヴィ―ガンの人口が6倍にも増え、また、オーストラリアとドイツでは人口の約10%がベジタリアンまたはヴィ―ガンであるといわれています。 

外資系企業にお勤めの方は、一緒に働く外国人の方にヴィ―ガンがいらっしゃるのではないでしょうか。日本人も菜食主義が増えているとはいえ、日本ではまだまだマイノリティな食志向ではあります。だからといって、「料理でチームビルディング」をやってみたいけど作れる料理の幅が狭くなりそうだから辞めておこう・・・という考えに至るのはもったいないですむしろそれをプラスに捉えてヴィ―ガン料理にチャレンジすることをおすすめいたします。 

今回はヴィ―ガンとは何か、「ヴィ―ガン料理でチームビルディングで得られる効果をご紹介していきます。チーム内にヴィ―ガンの方がらっしゃるようでしたら、興味を持って読んでいただければ幸いです。 

■目次
1. ヴィ―ガン(ビーガン)とは?ヴィ―ガンを選択する理由 
 1-2. (エシカルヴィ―ガンとは)
 1-3. (ダイエタリーヴィ―ガンとは) 
 1-4. (エンバイロメンタルヴィ―ガンとは) 
2. 「ヴィ―ガン料理でチームビルディング」の効果
3. まとめ 

 

ヴィ―ガン(ビーガン)ヴィ―ガンを選択する理由 

ヴィ―ガンとは野菜中心の食生活を行うベジタリアンの一種ですが、ベジタリアンの中でも厳格に動物性食品を口にしない食のスタイルのことをいいます。 

ベジタリアンには、乳製品や卵はOKとしている人達もいますが、ヴィ―ガンの場合は肉・魚介・乳製品・卵の他にもはちみつといった動物性の素材を一切摂取しません。そのため、「完全菜食主義者」と呼ばれています。 

そんなヴィ―ガンですが、更に3種類に細分化されますそれが、「エシカルヴィ―ガン「ダイエタリーヴィ―ガン」「エンバイロメンタルヴィ―ガン」です。1つずつ詳しくみていきましょう。 

 

(エシカルヴィ―ガンとは) 

エシカル(ethical)とは「倫理的な」という意味です。 

エシカルヴィ―ガンとは、動物性食品を一切口にしないのはもちろんのこと、動物性の衣類(ファー、レザー、シルクなど)や動物実験を行っている化粧品を避けた「動物を守る」ライススタイルを提唱しています。つまり、「動物愛護」といった倫理的観点から由来するものです。 

今では、プラダやグッチなどの多くのブランドが毛皮の使用を禁止しています。また、動物製の成分を使っていない「ヴィ―ガンレザー」がファッション界のトレンドにもなっています。のことから、世界中で動物に配慮しながらおしゃれを楽しみたいという意識が高まっていることが覗えます。 

 

(ダイエタリーヴィ―ガンとは) 

日本では減量のイメージがあるダイエット(diet)という単語ですが、ここでいうダイエタリー(dietary)は「食習慣」を意味します。 

ダイエタリーヴィ―ガン前段のエシカルとは違い、食事では一切の動物性食品を摂りませんが、動物性の衣類などは身に着けることがあります。ヴィ―ガンは非菜食主義者よりも死亡リスク、ガンになるリスクが低いという研究結果もあり、健康上の理由でヴィ―ガン実践している人達といえます。 

 

(エンバイロメンタルヴィ―ガンとは) 

エンバイロメンタル(environmental)とは「環境の」という意味です。 

残念なことに、家畜を育てる上で多くの温室効果ガスが発生しています。これにより地球温暖化が加速されることが分かっています。しかしながら、オックスフォード大学が行った研究によると、世界中にヴィ―ガンが広まれば、2050年までに温室効果ガスを3分の2削減できるといわれています。 

エンバイロメンタルヴィ―ガンは私達の住む地球を守るためにヴィ―ガンを選択しているといえるでしょう。 

 

3種類のヴィ―ガンを説明しましたが、分類に捕らわれず、「動物愛護」「健康」「環境」全ての項目に配慮している人達ももちろんいらっしゃいます。 

 

「ヴィ―ガン料理でチームビルディングの効果 

チームビルディングとは、目標を達成するためにチームのメンバーそれぞれの能力と個性を発揮しながらも一丸となって取り組むことのできる組織を作っていく手法のことです 

「料理でチームビルディング」は料理を仲間と一緒に作り、完成させる過程においての代表的な効果があります。 

 

・コミュニケーションが活性化される 

料理の各プロセスを通して一緒に作業をしていくとメンバー間の距離が縮まります。これにより、積極的にチームに関わるようになります。 

 

・達成感の共有によりチームの絆が深まりパフォーマンスの向上が図れる 

仲間と一緒に協力して作った料理を食べることにより達成感を共有することができます。チームの絆が深まることで、仕事上でもスムーズに連携ができるようになり、パフォーマンスの向上へと繋がります。 

 

・主体性が学べる 

普段の業務から離れることで、気持ちが開放されます。それにより、自分のアイデアや意見発言しやすくなり、そうした経験が自信にも繋がります。普段の業務に戻っても主体的に仕事に取組めるきっかけとなります。 

上記の代表的な効果がありますが、例えば作る料理のテーマを「ヴィ―ガン料理」にした場合、更なる効果を得ることができます。 

 

・新たなアイデアが閃くきっかけとなる 

ヴィ―ガンを知ることで、自分の食生活が当たり前ではないということを学ます。自分の考えが「正」ではないこと、様々な意見を受け入れることは、新たなアイデアが閃くきっかけとなります。常識に捕らわれず頭を柔軟にして新たなアイデアを生むことは、常に変化を要求されるビジネスにおいても役立ちます。 

 

制約があるからこそ創造力が発揮される 

ヴィ―ガンは動物性の素材が使えない分、美味しく食べるために工夫が必要です。例えば、パンケーキを作ろうと思っても卵や牛乳を使うことができません。でも牛乳の代わりに豆乳を使ったり、アーモンドパウダーを入れてコクを出すこともできます。パンケーキに添えるホイップクリームだってココナッツミルクで作ることできます。制約があるからこそ、チームで活発な意見が交わされ、美味しく食べるための創造力が発揮されます。こうした経験は、過去に例のない新規事業の立案やイノベーションの創造といった効果をもたらすことにもなります。 

 

・心の扉が開かれる 

楽しい食事は心を豊かにします。もしかしたら、ヴィ―ガンであるからといって仲間と食事を楽しむことが出来なかった人もいるかもしれません。「ヴィ―ガン料理でチームビルディング」はそんな人の心の扉を開いてくれる役割となります。 

 

現在、世界では「多様性」を重視しています。ヴィ―ガンを選択している人々は信念を持ってヴィ―ガンを選択しています。それは彼等の尊重すべきアイデンティティです。ヴィ―ガンになるかならないかは、あなた次第ですが、「ヴィ―ガンとは何か」を知っていると知らないとでは大きな違いがあります。多様性を理解し、尊重し合える時、本当の意味でチームの絆が深まるはずです。 

 

まとめ 

「料理でチームビルディング」に興味がありながらもヴィ―ガンの方がいるからと開催を諦める必要はありません、むしろ、料理の内容を「ヴィ―ガン料理」にすることで更なる効果を得ることができます。それは、自分の食のスタイルが当たり前ではないということを学ぶこと、新たなアイデア閃くきっかけとなります。また、制約があるからこそ創造力が発揮されます。何よりも、仲間と一緒に笑顔で食卓を囲めた時、心の扉は開かれるでしょう。 

食の多様性を尊重すること、それが誰かのアイデンティティを認める事にもなります。互いの理解が深まることで、コミュニケーションが円滑となり、組織としての力も高まるはずです