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「ワールドカフェ」がイノベーションの創造に有効!やり方とは
■目次
1. チームビルディングはイノベーションの創造に繋がる
2. イノベーションの重要性
3. ワールドカフェとは
4. ワールドカフェのやり方
5. まとめ
6. コミュニケーションの活性化に「懇親会付きチームビルディング」がおすすめ!
チームビルディングはイノベーションの創造に繋がる
チームビルディングとは、チームのメンバーそれぞれが主体的に個性や能力を発揮しながらも、一体となって目標達成を目指す組織作りのことです。チームビルディングの効果として、「チームのパフォーマンス向上」はよく耳にすると思いますが、その他にも「イノベーションの創造」に繋がる効果もあることはご存じでしょうか。世の中では、日々新しいサービスや技術が生まれ、顧客の欲求も変わります。そこで、近年企業では社員のイノベーションを促すことを重要視しています。ここでは、イノベーションに重点を置いたチームビルディングの手法をご紹介していきます。
イノベーションの重要性
近年なぜ「イノベーション」が重要視されているのでしょうか。
イノベーションとは、それまでのモノ、仕組み、サービスなどに対して、全く違う考えや技術をぶつけて新しい価値を生み出すことです。社会の変化と共に、顧客の欲求も変化します。古い考え方に捕らわれていては、変化に順応することはできません。変化にいち早く気づき、顧客の欲求を満足させることができるかが企業の今後の成長において重要です。イノベーションは企業が生き残るために必要なことといっても過言ではありません。しかし、ただ待っているだけではイノベーションを起こすことは難しいです。イノベーションをいかに起こさせるかが企業の課題といえるでしょう。そこで、イノベーションを起こさせる取り組みの1つにチームビルディングがあります。特にイノベーションへの効果を発揮させやすいのがチームビルディングの手法の1つである「ワールドカフェ」です。
ワールドカフェとは
ワールドカフェとは、カフェのようなリラックスできる空間でこそ、オープンな会話が誘発され、新たな発想が創出されるという考え方から開発された話し合いの手法です。
ワールドカフェの原点は1995年にアニータ・ブラウン氏(Juanita Brown)とデイヴィッド・アイザックス氏(David Isaacs)が自宅に知的資本経営に関する専門家を招き、話し合いを行ったところから始まります。当初は雰囲気の良い裏庭で話し合いの場を設ける予定でしたが、雨が降ってしまい、困った2人がどうしたら室内でリラックスした雰囲気作りができるかと悩み、カフェのように各テーブルにクロス代わりに模造紙を敷き、花瓶を置き、コーヒーと軽食を用意し、話し合いに臨みました。すると、自然と自由で活発的な会話が生まれ、模造紙にそれぞれのアイデアを書き込みました。メンバーチェンジをしながら話し合いを続けていくと、最終的に多様な考え、知識が共有され、参加者は今までにない一体感を覚えました。それがワールドカフェ誕生のきっかけです。
ワールドカフェのやり方
用意するもの
・模造紙
・カラーペン
・小物(花やテーブルクロスなど会場を和やかな雰囲気に演出させるもの)
・お菓子、飲み物
会場手配と設営
会場は会議室を使うのでも良いですし、ガラリと雰囲気を変えてレンタルスペースを手配するのもおすすめです。上で述べたように、ワールドカフェはカフェのようなオープンな雰囲気に会場を整えておくことがポイントです。各テーブルにテーブルクロス、花、飲み物、お菓子を置いてリラックスできる環境を作りましょう。
当日の流れ
①テーマの発表とワールドカフェの目的の説明
ファシリテーターがテーマを発表します。テーマは、多種多様な考え、アイデアが交わされることを想定した問い形式のテーマを用意しましょう。開催目的によって投げかけられる問いは変わってきますが、イノベーションを起こすことを目的としているのであれば、「自社の既存のサービスをよりよくするためには」といった問いを用意するといいでしょう。ワールドカフェは、決められたテーマに沿って参加者それぞれが自由に意見を出し合い、知識を共有し、更なる発想の発展へと繋げることを目的としています。ファシリテーターは初めに、正解は無いこと、反対意見を述べる事が目的ではないことを参加者に説明しておくことが大切です。
②グループに分かれて計3回対話を行う
1テーブル4~5人のグループに分かれて計3回の対話を行います。対話は1回20~30分です。少人数に留めておくことで時間内に全員が発言できます。1回目の対話では、自由に意見を出し合い、出た意見を模造紙に書いていきます。
2回目の対話では、各グループのメンバーを1人残し、他のメンバーは別のグループへ移ります。そして新たなグループにて、残されたメンバーが1回目の対話で何を話したのかを新たなメンバーに共有します。共有された内容を踏まえ、各自1回目の対話の内容について深堀していきます。メンバーが変わることで新たな視点が加わり、更なるアイデアが創造されます。
3回目の対話では、それぞれのメンバーが1回目に座っていたテーブルに戻り、2度目の対話についてシェアし合います。グループを変えたことで、1度目では得られなかった意見や気づきを持ち帰ることができるでしょう。
③発表
最後に各グループのリーダーがテーマについてどんな意見が出たのか、気づきなどを発表します。対話と共有を繰り返し行ったことで、様々な意見、アイデアが混ざり合い、参加者全員で話し合ったような一体感を味わえることができます。
ワールドカフェのメリット
・お菓子、飲み物が用意されていて、通常の会議とは違いリラックスしたムードで挑める
・討論が目的ではないので、自分の意見を発言しやすい
・多種多様な意見が混ざり合うことで、新たな発想が生まれる
・一体感を味わえたことの経験により、通常の業務においても意見を出し合えるチームになれる
まとめ
イノベーションの必要性を感じているのであれば、イノベーションを起こさせるための取り組みが必要不可欠です。ワールドカフェは、カフェのようなリラックスしたオープンな環境で、多種多様な意見やアイデアが生まれやすくなります。そのため、イノベーションを起こすにはうってつけの手法といえるでしょう。
コミュニケーション活性化に「懇親会付きのチームビルディング」がおすすめ!
近年重要視されているチームビルディング。チームのパフォーマンスを最大限に発揮させることを目指した取り組みです。
例えば、新入社員の入社タイミングといったチームに新メンバーが加わった時や新しいプロジェクトが発足した場面などで用いられています。そのため、コミュニケーション活性化の一環として、「チームビルディングと懇親会を一緒に開催したい」というニーズも多いようです。そこでおすすめなのが、「料理でチームビルディング」です。
料理を作るという共同作業には、「役割分担」「得手不得手の把握」「段取り」「協力・協調性の醸成」「クリエイティビティ」など、一つの仕事を成し遂げるための流れと共通する要素が沢山含まれ、チームビルディングに効果的です。料理は立派なコミュニケーションツール!いつものオフィスから離れることで、リラックス状態となり、ごく自然に心も開きやすくなります。また、一緒に料理を作った後には「仲間と楽しく食べる時間」が待っています。食事中の会話は絆を深める絶好のチャンスです。ぜひ、あなたのチームでも「料理でチームビルディング」を検討してみてはいかがでしょうか。
「料理でチームビルディング」を体験した方々のお声
\詳しく知りたい方におすすめ/
チームビルディングには様々な手法があります。だからこそ、何しよう?とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時にはチームビルディング診断機能をご活用ください。機能は条件を絞り込んで見つける方法と質問に答えて見つける方法の2種類。あなたのチームにぴったりなチームビルディングが見つかりますように。