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ブラインドサッカー研修がチームワークを活性化!やり方紹介と体験した感想

【チームビルディング大百科について】
コミュニケーション面で課題を抱えている企業は多く、それを解決するべく多くの企業が「チームビルディング」に注目しています。
チームビルディング大百科ではわくわくするようなチームビルディンの手法(アクティビティ)についてご紹介しています!

参加者全員が楽しめ、相互理解が深まる
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オリンピック、パラリンピック、ワールドカップなど様々なスポーツイベントがありますが、選手達が競技の後に口にすることといえば仲間やチームスタッフ、家族への感謝の言葉です。どんなに優れた選手でも一人では結果を出すことはできないんだと、チームワークが非常に大切であること感じさせてくれます。

チームワークが大切なのはスポーツだけではありません。仕事においても効率や成果を上げるためには非常に重要なことです。しかし、うまくチームワークが発揮できていないと感じることもあるのではないでしょうか。そんな時にはチームビルディングを行いましょう。前段で話したスポーツ、特にチームスポーツはチームワークの活性化に有効です。そんな観点から今回はブラインドサッカー研修についてご紹介します。

・ブラインドサッカー研修のやり方
・ブラインドサッカー研修を行ううえでの注意点
・ブラインドサッカー研修を体験した方の声

をメインに取り上げていきます。

■目次
1. ブラインドサッカー研修とは
2. ブラインドサッカー研修のやり方
3. 【ワンポイントアドバイス】実践前にウォーミングアップを
4. ブラインドサッカー研修を実際に体験した方の声
5. 【まとめ】ブラインドサッカー研修はチームビルディングとして有効
6. 雨天のときはどうする?天候に左右されないチームビルディング
 ・室内で出来るチームビルディング① マシュマロチャレンジ
 ・室内で出来るチームビルディング② ロングタイムドミノ
 ・室内で出来るチームビルディング③ 料理でチームビルディング

ブラインドサッカー研修とは

そもそもブラインドサッカーとはどういったものか

まず、ブラインドサッカーとは読んで字のごとく「見えないサッカー」です。サッカーと言ってもコートやゴールの大きさはフットサルに準拠しているので、「見えないフットサル」とイメージしていただいた方が的確かもしれません。パラリンピックでは「5人制サッカー」という競技名で、海外では「Blind Football」と呼ばれています。

視力の障がいの程度によって「ブラインドサッカー」「ロービジョンフットサル」という2つのカテゴリーがありますがここでは最も見えにくいとされるB1(全盲から光覚まで)と診断された方が行う「ブラインドサッカー」について説明します。ブラインドサッカーはゴールキーパー以外の選手はアイマスクを装着して、シャカシャカと音が出るボールを用いてプレーをします。

※因みに「ロービジョンフットサル」はB2B3と診断された方がプレーします。ブラインドサッカーとは異なりアイマスクを装着せずに、音が出ないボールでプレーをします。

ブラインドサッカー研修で学ぶこと

ブラインドサッカー研修は、見えない状況化でサッカーを行うことで、信頼関係の強化、コミュニケーションの重要性、多様性への適応力などの学びがつまっています。また、見えないからこそ「普段の自分とは違う立場になって考える」ことを体感できる場でもあります。

ブラインドサッカー研修のやり方

それではブラインドサッカー研修のやり方をご紹介します。

人数:

1チーム5人(フィールドプレーヤー4人、ゴールキーパー1人)、補助スタッフ2人(監督1人、コーラー1人)

試合時間:

前半20分、後半20分

コートのサイズ:

縦40m、横20m(フットサルやハンドボールコートの大きさと同じです)

流れ:

①フィールドプレーヤーはアイマスクかアイパッチ(貼る眼帯のような物)で全盲の状態を作ります。

②ゴールキーパーはアイマスク等を装着せず晴眼(目が見える)状態でプレーをします。(ディフェンスを行う際に味方に指示を出します。)

③監督はコート外のセンターライン付近で全体に指示を出します。

④コーラーは相手ゴールの裏から指示を出します。(ゴールの位置、角度、距離、シュートのタイミング等)

⑤前後半を終えてより多く得点をしたチームの勝利です。

特徴的なルール:

ディフェンスを行うフィールドプレーヤーはボールを持った相手に向かって行く際に、必ず「ボイ!」と声掛けをしなければなりません。これは自分の存在を知らせて危険を回避するためのルールです。そのためこの声掛けをしない場合ノースピーキングというファールを取られます。※「ボイ!」はスペイン語で「行く」という意味があります。

観戦者の注意点:

アイマスクをしたフィールドプレーヤーは味方の声やボールの音を頼りにプレーをしますので、それ以外の音が入ると大切な音が聞き取れなくなってしまいます。観戦している方は声を出して応援したい気持ちをグッとこらえて観戦しましょう。勿論ゴールが決まったら大いに声を出して大丈夫です。

【ワンポイントアドバイス】実践前にウォーミングアップを

ここまで試合のやり方や注意点を説明をしましたが、慣れない全盲状態ですぐにプレーをすることは難しいのが正直なところ。初めは全盲の状態で歩くことすらとても怖いはずなので、まずは目が見えない状態になれるためのウォーミングアップを十分に行いましょう。

・アイマスクを装着していない人、アイマスクを装着した人2人1組になり音を頼りに歩く練習から始めます。お互い離れた場所に立ってアイマスクを装着した人が声、拍手、ボールのシャカシャカ音等を頼りに相手の場所へ向かってください。

・アイマスクを装着した数名で輪を作り、その輪の中でパス回しをしてください。晴眼者を配置して指示を聞きながら行いましょう。

この他にもウォーミングアップの方法は色々ありますが、何をするにも目が見えないということで難易度が跳ね上がります。ウォーミングアップが足りない状態で試合を行ってもグダグダになってしまいますので、できる限り多くの時間を割くようにしてください。

ブラインドサッカー研修を実際に体験した方の声

ここでは、「OFF T!ME biz」というブラインドサッカー体験型のチームビルディング研修を実際に体験した方の声をご紹介します。

体験者の声

ブラインドサッカーの体験と言っても、いきなりサッカーの試合をするのはとても危険なため、視界が遮られた状態に慣れることからスタートしました。

まずは見える人/見えない人の2人1組になり、準備運動を開始。講師の人の動きを見て、見える人が見えない人へ言葉で説明します。この時痛感したのが、普段自分はなんて曖昧な言葉で話しているのか!ということです。「あれ」や「ここ」、主語が抜けたり、とにかく言葉が出てきません。

次はブラインドサッカーで使用される、”振ると音の鳴るボール”の音を頼りにまっすぐ歩くワーク。ただ歩くだけでも、恐怖心や普段との感覚の違いから横へ逸れる人が続出。その後、ボールを蹴る体験も行いましたが、床に置かれたボールを探すのにも一苦労し、目の不自由な方が日常生活や更にサッカーまで!行っていることの凄さと驚きを改めて感じました。

私が一番印象に残ったのが、目隠しをつけての組分けワーク。目隠しをつけた状態になってから、誕生月や血液型で分かれた組を作ります。

まず、声を出さないことには始まらないこのワーク。1人が勇気を持って声を出したのを皮切りに、みんなが自分と同じ血液型の人を求めて動きます。

この時体感したのが、「声を発すること」と同じくらいに「声を聞くこと」の重要性です。ひとりの声をきっかけに、声を出すことへの抵抗がなくなった代わりに、逆にみんなが声を張り上げて、聞き分けが難しい状態へ。

声を発しみんなを取りまとめる人が必要な一方、声をじっと聞くことのできる人もいなければ組織はまとまらないのだと感じる出来事でした。

ワークショップの後半には、ボールをタッチした回数を班ごとに競い合うゲーム性のある体験も。ただ競うのではなく、一人が終わるごとにどうやったらもっと回数が伸ばせるのか、ゲームの中で感じたことを元に話し合い、改善してもう一度トライ!…とトライ&エラーを体を使って経験しました。目標達成の際はハイタッチをするなど、楽しみながらも真剣に取り組んでいる皆さんの姿が印象的でした。’普段の自分とは違う立場になって考える’’よく言われることではありますが、それを自分自身の身体を使って体感したことで、より深く身をもって考えることができた1日だったと思います。

今回は、ある意味声を出さないことには始まらない状況に置かれたことで、普段声を発したり、意見を言うことへ苦手意識を持っている人も後半には抵抗が少なくなっていたように感じるほど、終始明るくにぎやかな雰囲気でした。

初対面の人も多い中、最後には自然と言葉を交わしている参加者の方達の姿を見て、今後も会社でもこんな光景が見れたら素敵だな〜と感じました。

「OFF T!ME biz」の詳細はコチラ

【まとめ】ブラインドサッカー研修はチームビルディングとして有効

晴眼(目が見える)の人は情報の8割を視覚から得ています。その情報をシャットアウトして行うブラインドサッカーは、アイマスクを装着した瞬間から大きな恐怖を感じると思います。そのため声を出して指示を出すポジション(コーラー、キーパー、監督)の方はどうしたらフィールドプレーヤーに分かりやすく不安を感じにくい指示を出すことが出来るかを考えます。ここで大切なのはフィールドプレーヤーの立場に立って考えることです。どういう風に指示を出されたらフィールドプレーヤーは動きやすいのか、という思いやりを持って考えると指示の質はグッと高まるはずです。

指示を出す方は思いやりを持って指示を出し、プレーヤーはその声を信じて体を動かして、ボールをうまく蹴ることが出来た時や、ゴールを決めることが出来た時には、非常に大きな達成感とチームメイトに対する信頼感を感じるでしょう。

味方を想い、味方を信じ、それぞれのポジションの役割がうまく機能したとき、チームワークは確実に向上するはずです。チームワーク向上を図りたい時はブラインドサッカーをやってみてはいかがでしょうか。

雨天の時はどうする?天候に左右されないチームビルディング

アウトドア型のチームビルディングの最大の魅力は、開放感溢れる自然環境の中で仲間と一緒に過ごすことで、より対話が深まるところにあります。しかしながら、デメリットとしては「天候に左右される」という点が1番に挙げられます。時間をかけて計画しても、悪天候で中止になると再度スケジュールの調整が必要になることも。雨の時はどうするのか?そこを想定した上でスケジュール設計をしましょう。再調整が難しい場合のことも踏まえ、室内で出来るチームビルディングもチェックしておくことをおすすめします。ここでは、室内で出来るおすすめのチームビルディングをご紹介します。

室内で出来るチームビルディング① マシュマロチャレンジ

「マシュマロチャレンジ」とは、乾燥パスタ、マスキングテープ、ヒモ、マシュマロ、ハサミを用意し、これらの道具を用いて制限時間内にいかに高い自立式のタワーを建てられるかを競うゲームです。
パスタは細く折れやすく、補強をしたくても使える材料は本数や長さが決められています。
やってみるとなかなか難しいゲームであり、様々な問題と悩みにぶち当たります。メンバーと力を合わせて、問題に立ち向かう必要があります。

 

室内で出来るチームビルディング② ロングタイムドミノ

「ロングタイムドミノ」とは、各チーム同じ数のドミノピースを使い、より長い時間倒れ続ける並べ方を模索するゲームです。
各チームにドミノが100〜200個配布され、ゲームの最初に5分間の作戦会議を開き、その後7分間でドミノを並べます。並べ終わったら1チームずつドミノを倒し、最も長い時間ドミノが倒れ続けたチームが勝利となります。ゲームを3回繰り返して、最後の一回で一番長くドミノを倒し続けたチームが優勝です。

 

室内で出来るチームビルディング③ 料理でチームビルディング

料理を作り上げる共同作業には、役割分担」「得手不得手の把握」「段取り」「協力・協調性の醸成」「クリエイティビティ」など、一つの仕事を成し遂げるための流れと共通する要素が沢山含まれています。
料理を通して社員同士の親睦を深め、チームワークやコミュニケーションの重要性を学べます。また、料理は言葉や習慣などの壁を越えて人と人とを繋げ、感動を分かち合うことがでます。多国籍の職場はもちろん、お互いの立場を気にせずに楽しめるので新チーム結成時などの交流イベントとして人気のあるチームビルディングです。


チームビルディングには様々な手法があります。だからこそ、何しよう?とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時にはチームビルディング診断機能をご活用ください。機能は条件を絞り込んで見つける方法と質問に答えて見つける方法の2種類。あなたのチームにぴったりなチームビルディングが見つかりますように。